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こんばんは、盲です

隣がどうやら夏休みに入ったらしく、一日中ギシギシアンアンうるさいです('A`)

そんな予定の無い土曜日。

「北海道は8月7日が七夕」っていうのは本当です。なんてったって自分は元道民。旧暦にの日に七夕をやるんです。なぜなら、7月7日だと外で夜に祭りを催すにはまだ寒いので・・・・

当ブログもなんとめでたく10万ヒットに達しまして、現在企画を進行中です。
そのうち正式に発表すると思います。

で、今日の本題。
固体少女さんのSS投稿掲示板ですばらしいSSを投稿している「モンジさん」が
ここに一つSSを寄贈していただきました。
この場を借りしてお礼を申し上げます。

今日はそのSSに挿絵を添えて公開しようと思います。
(知ってるかい ジョージ?これって手抜き更新って言うんだぜ。)

あわせて、最後に拍手の返信もします。

それではモンジさん作『地獄の盆踊り」』をど~ぞ~
・・・もちろん嘘です。
改めて、『悪魔達の暑さしのぎ』です

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悪魔というものは酷いものだ。
人間の世界で気に入った女性を見つけては、様々な手を尽くして少女を自分のものとし、悪魔の世界へと連れて帰ってくる。
連れて帰ってくるのは別に構わない。人間を悪魔の世界へ連れていくには本人の許可が必要だからだ。
無理やり連れてこれるものでもなく、本心から望まないと人間は世界を渡れない。
つまり悪魔達は、あの手この手を尽くして女性を自分に振り向かせようとする。
贈り物を送ったり、優しくしてみたり……あの手この手を尽くして女性達を惚れさせる。
悪魔なのだから催眠術くらい使えばいいのだろうが、催眠術で籠絡させても世界は渡れないらしい。
結構、悪魔も面倒なのだ。
そうして、見事惚れさせて悪魔の世界に連れてくると、とたんに女性の扱いが雑になる。
連れてきさえすれば彼等のものなのだ。
連れて来た途端に家畜にしたり、メイドにしたり、玩具にしたり……
以前までひたすらに優しかったのに、とたんに酷い扱いになる。
中には悪魔に気に入られて妻となる者もいるが、それも長く続かず、悪魔の気まぐれで次の日には家畜になったりもする。
普通、あの手この手で自分のものとしようとするなら、それなりに愛着も湧くはずだが、それがないのだ。
少女達は帰ろうとしても帰ることができず、ひたすら悪魔達の言うことを聞くしかない。
世界を渡る前に契約を結び、一切を悪魔に捧げると誓っているのだから。
本当に、悪魔というのは酷いものだ。








魔界であっても季節というのはあるもので、きちんと四季があったりする。
春は瘴気をまき散らす花々が咲き乱れ、桜の花弁は死を誘い、悪霊を呑みこんだ妖蝶が辺りを舞う。
夏は全てを焦がす魔界の太陽が照りつけ、人間が外に出れば数瞬で炭と化すほどだ。
秋は魔界の気を含んだ食物が辺りを闊歩し、力の弱い生物を喰らっている。
冬になれば吹く風は冷気で輝いており、吐きだした息はその形のまま凍りついてしまう。普通の生き物など一瞬で冷気の住処になるであろう。
そして今は夏。
流石の悪魔も暑さには弱いようで、魔法を使って氷を生み出すなどして様々な対策を取っている。
部屋に巨大な氷を作りだす者、涼しげな風を生み出す者、結界を張りその中で快適な温度を作りだすものなど様々である。
そんな中、悪魔に人気の道具がある。
冷凍されたり氷漬けにされた人間である。
特殊な魔法をかけた氷は決して溶けることなく、魔界の冷気で凍らされた人間は二度と動き出すことはない。
部屋に置くだけでかなりの涼しさを得ることができ、見た目も涼しげなため結構な人気がある。
見た目も美しいそれらは氷人形と呼ばれ、特に美しいものや趣向を凝らしたものは高値で取引されていた。




ゴウンと鈍い音を立てて穴から少女が吐き出された。
いや、少女だったものであろう。
短く切られた髪と、それが似合う幼い顔は魂が抜けたように虚ろで虚空を眺めている。
そしてその小さな体は青白く凍りついていた。
何かを掴もうとしたかの様に伸ばされた腕は途中で凍り付き動きを止め、斜めによじられたその体はキラキラと輝いていた。
氷柱も垂れておらず細かな霜が少しだけ降りているだけで、少女の未発達な体は永遠に冷気を出し続ける氷人形となっていた。
そのまま少女の氷人形はコンベアーに送られていく。
そしてそれを数人の少女達がゆっくりと持ち上げ、慎重に箱に詰めていった。
ここは子爵の位を持つ悪魔コキュスの居城。そして氷人形の工場とも言うべき所。
魔界に出回る氷人形のほとんどは、このコキュトが作り出したものである。
ゴウンと音がしてまた氷人形が吐き出された。
氷の柱が運ばれてきて、その中に人影が見える。
長い黒髪と少々ツリ目が印象的な女性が柱の中で凍りに包まれていた。
気が強そうなその顔は恐怖に歪んでおり、その豊満な体は氷の中に閉じ込められている。
何かから身を守るようにした姿勢のまま、その女性は氷の柱として悪魔達の目を楽しませるのだろう。
時折、機械の向こう側から声が聞こえる。
凍らされる女達の声だ。

「いやぁ! 寒い! 冷たいい! 嫌ぁああ!」
「凍りたくない! 助けてぇ!!」
「ぁあ、いやああああああああ―――」

凍らされていく者。凍りつくのを待つ者。今まさに凍りついた者。
隣の部屋とは薄い壁で仕切られているだけなので、聞こうと思えば簡単に会話を聞ける。
しかし氷人形を運ぶ少女達にはそれが聞こえない、いや聞きたくない。
いつ自分がああなるか分からないのだ。
この仕事でミスをすれば氷漬けにされ、主人のコキュスの機嫌によっては氷人形させられ、他の悪魔に気に入られた場合も冷気に包まれ固まることになる。
この魔界では、彼女達など家畜か物でしかないのだ。
しばらくの間、少女達が凍りついたかつての仲間を梱包していく。
箱に詰められた氷人形達は各地の店に運ばれたり、オークションに出されたり、他の悪魔のところに行って涼しさと、
その悲惨な凍りついた姿を曝し、悪魔達の目を楽しませるのである。
突然、がしゃんと何かの割れる音が響いた。
そして悲鳴。
工場は突然の音に騒ぎ立った。
監督の悪魔が騒ぎを聞きつけやってくる。
見ると、氷人形の一体が床に転がり、その場で三人の少女がうろたえていた。
氷人形の片腕は完全に折れており、胴体には罅も入っている。これでは売り物として出すことが出来ない。
腕が折れたその氷人形は、長い髪を後ろでまとめた髪型で上品そうな顔つきをしており、寒さに耐えるかのように体を縮めて抱きしめる格好をしている。
しかし、その体を抱きしめようとしていたその腕は無くなり片腕だけの痛々しい姿で床を転がっている。
そして転がっている間にもう片方の腕も折れてしまい、折れた腕は砕け散り、無くなってしまった。
監督の悪魔が慌てて立たせると、腕を無くした少女はまるでミロのビーナスのようにも見える。
氷となったミロのビーナス。しかし胴体に罅が入り、両腕が折れたその氷の彫像は、寒さに震える顔も合わさって酷く凄惨なものに見えた。

「ち、違うんです! この子が手を滑らせて!!」
「な、ちがっ!」
「わ、私はきちんと運ぼうとしましたよ! 私は関係ないです!」

氷人形を落とした三人が、互いに責任を擦り付けようと騒ぎ出した。
最初に声を上げたのは赤髪の少女。そのしなやか体つきは、メイド服の上からも良く見て取れた。小柄だがスラリとした肢体が猫を思わせる。
そして顔付きもどこか猫のような妖しさと愛嬌があった。
人間界にいた頃は体操の選手として活躍していたらしい。
しかし、それも今では着なれないメイド服を着て、氷人形を箱に詰める毎日である。
皆からはファズと呼ばれていた。
ファズは頻りに黒髪の少女、レスタに責任を擦り付ける。
肩口で切り揃えられた黒髪と品の良い顔つきで、どこかのお嬢様といった感じのレスタは悪く言えばどん臭く、
要領も悪いため、いつかは失敗をやらかすと皆に囁かれていた。
人間界では純粋培養のお嬢様だったらしく、良くも悪くものんびりとした少女である。
その黒髪の艶やかさと慎ましやかな美貌はレスタの儚げな印象と合わさり、正に深窓の令嬢といった雰囲気を漂わせている。
しかし、その雰囲気も露出の多いメイド服により、チグハグな印象を与え、どこか滑稽な姿でもあった。
そして、今にもその場から逃げだそうとしているのはドルメである。
歳は三人とも同じくらいだが、ドルメは他の二人と比べても濃い大人の色香が匂いたっている。
その肉付きが良く豊満な体は、体のラインを際立たせるメイド服と合わさってはち切れんばかりである。
元々はモデルをしており、何人かの男を手玉に取っていたという。
長く、豊かな金髪が印象的な彼女は、すぐさまその場から走り去ろうとして、どんと何かにぶつかった。
後ばかりを気にしていたため、前に注意を払えなかったのだ。
尻もちをつき、倒れ込んだドルメ。
ぶつかった相手に文句を言おうと顔を上げた所で彼女の血の気が凍りついた。
目の前に立っている氷の如き厳つさを持つ老人。この城の主であると同時に彼女達メイドの主である悪魔、子爵コキュス。
雪の様に白い髪と髭を蓄え、ぎろりと惨状を見回す。
先ず、尻もちをついているドルメを睨みつけ、次に言い争っているファズとレスタを眼光で射抜く。
その眼で睨まれた瞬間、三人は蛇に睨まれた蛙のように恐怖で動けなくなった。
そしてその眼が壊れた氷人形に止まる。

「どうも騒がしいと思ってきてみたらどういうことだ?」

氷の如く冷たい言葉がその口から吐き出された。

「コ、コキュス様! わ、わた、私は悪くありません! レスタが手を滑らせたんです!!」
「あ、え? ちょ……! ファズ、ずるいわよ!!」
「私は普通に運んでいたんです! ファズとレスタが全て悪いのです!!」

三人とも自分だけは助かろうと必死にコキュスに懇願する。
仲間を売るなどという行為は最低ではあるが、この魔界では助かるのであればどんなことでもするであろう。
とにかく助かりたい。その一心で三人はコキュスに縋り付いた。

「ふん、誰が失敗したかは知らぬが……この氷人形は中々に良い味が出ておる。
 壊れることによって生まれる美もあるということか」

どこか感心するかのような声がコキュスから聞こえてきた。

「まあ、商品としては売り出せんが鑑賞するには中々に良いものだな。今度の展覧会で出すのもよかろう……」

その上機嫌な言葉に三人は思わず安堵した。
よかった。失敗を咎められることはない……
これでまだ人として生きられる……
そんな気持ちが心を満たし、三人は大きく息を吐く。
コキュスは手下の悪魔達にその氷人形を運ぶよう指示し、そしてゆっくりとファズ達に顔を向けた。

「さて、あれが誰のせいでなったかは分からぬ。そしてそれを突きとめるのも面倒だ。
 よって三人とも処罰を与えてやろう」

重々しく開かれたその口から放たれた言葉を、三人は一瞬飲み込むことが出来なかった。
一拍。そしてドルメが叫んだ。

「な、なぜですか!? 氷人形は確かに壊れましたけど、あれは美しいと仰られました!!」
「そ、そうです!! それに失敗したのは一人です! だからその一人を処罰してください!!」
ファズとドルメが口々に抗議をし、レスタは未だに上手く言葉がのみ込めておらず呆然としている。

「黙れ。失敗をした者には罰が必要だ。それに、お前達は中々に素材が良い……」

毅然として、冷たい言葉がコキュスから放たれた。
そして指先に小さく魔法陣を出現させながら、その口を小さく歪めた。笑っているのだ。

「最近新しい製法を思いついてなぁ。お前達が実験台だ。感謝するがいい、新たな氷人形の第一号だぞ? 無事出来たら高値で売ってやる」

歪んだ笑みを浮かべながら、愉快そうにコキュスが笑う。
おぞましいまでの悪意と邪悪さを含んだ笑み。
ファズ達は尚もコキュスに縋り付こうとするが、その前に魔法陣が赤く輝き、三人を包みこむ。
そして三人の意識は闇へと沈んでいった。









一番最初に感じたのは寒さだった。
ファズが気が付くと、辺りは暗く、そしてどこか肌寒い場所にいた。
ここはどこだろうと辺りを見回そうとするが、どうにも体が動きそうにない。
というより、体の感覚がない。
麻痺でもしているのだろうか?
というより、今自分がどういった態勢なのかすら分からなかった。
とにかく、動かせる範囲だけ目で確認する。
しかし、暗すぎて良く分からなかった。
直ぐ下から呻き声が聞こえる。ドルメの声だ
どうやら近くにいて今、目を覚ましたらしい。

「ドルメ?」
「……ファズ? どこにいるの? ここは?」
「分かんない。コキュスは新しい製法がどうとか言ってたけどさ……」
「体が動かない……寒い……」

ドルメの弱々しい声にファズも釣られて気が重くなる。
体の感覚はないくせに、寒さだけはどんどん体を犯していく感覚はあるのだ。
必死に体を動かそうと足掻いてみるが、指先一本動いた気配はない。

「う、うん? あれ、ここは?」

ファズの右下から、今度はレスタの声が聞こえてきた。
今自分達はどこでどうなっているのだろう?

「レスタ、起きた?」
「ファズ? どこにいるの?」
「分からない。私もドルメも今起きたところだから……」

その後、ファズは色々と体を動かそうとしたがやはり無駄であった。
せめて明かりがあれば自分の状態や他の二人の様子が分かるというのに……

「ねえ、レスタ、ファズ……ごめん」
「ドルメ?」
「ど、どうしたのさ、いきなり?」

突然の謝罪にファズとレスタは驚いた。
ドルメの声はどこまでも沈痛なもので、心から何かを謝っているようだ。

「私、ファズとレスタのせいにして、自分だけ逃げようとして……」
「今さら、何言ってんのさ。私だって逃げ出そうと思ってたし、この世界では普通、ああなるじゃない」
「ファズもドルメも私にばっかり責任押し付けようとしたよね……まあ、でも私も違う立場なら同じことしたかもしれないけど」
「そう、レスタの言うとおり、お互い様ってことさ。まあでも、ごめんレスタ、ドルメ」

ファズがどこか明るく謝る。

「なんか、変な感じよね。さっきまではあんなにいがみ合っていたのにね。なんだか今更だけど、私達良い友達になれそう」

どこか期待を込めたレスタの声がする。

「……二人とも」

ファズとレスタの言葉に、ドルメは涙を堪えているようであった。
本心では、皆、他人を蹴落としたくなかったのだ。
しかし、そうしなければならなかった。そうしなければ生き残れなかった。

「皮肉ねぇ。こうやって氷人形になる前に、二人と分かり合えるようになるなんてさ」

ゆったりとした口調でレスタが話す。
こうなる前はそのゆっくりとした言葉に苛立ちを覚えていたが、今ではそれが優しい子守唄の様に聞こえた。

「死ぬ前の悟りってやつかしらね」

ファズの言葉に、二人が笑う気配がした。
この二人となら、一緒に凍ってもいいかもしれない。
なんとなく、ファズはそう思い始めた。
最早あり得ないことだけど、元の世界に戻れたら、この三人で共に遊びたい。
そんな想いが三人をつつんでいた。
ごうんと音が響き、突然何かが動きだす気配がする。
そして視界が急に明るくなった。

「さあて、新しい氷人形の実験開始だ」

どこからかコキュスの声が響いてくる。
突然の明るさに目が眩む。
しばらくは何も見えず、世界が真っ白であった。
そして、ようやく目が世界に慣れてくる。周りはどうやら白い壁のようだ。
そしてファズは自分の体を見た。

「な……なに、これ!」
「い、いやああああああああ!」
「あぁああ、いやあ、こんないやあああああ!」

三人の絶叫が響きわたる。
ファズとレスタとドルメは、玉になっていた。
三人の体には何も身につけられておらず、その体は複雑に絡み合い、一つ肉の玉と化していたのだ。
ファズの胸から上が玉の上の部分になり、レスタがその右下で顔と胸で球体の形作り、ドルメがファズの下に位置している。
今の状態を認識すると、唐突に体の感覚が戻ってきた。
腕が誰かの腕と螺旋の様に絡み合い、足があり得ない角度で折りたたまれ誰かのお腹に乗っている、
お尻が誰かの腕に当たっており、秘所には腕か脚が入れられていた。
そのあり得ない感覚に全身が総毛立ち、思わず叫ぶ。
どうしてこんな状態で生きているのか。
どうしてこんなことになっているのか。

「いやぁ……こんなの夢よぉ……」
「動けない……動けないぃ……」
「助けて……助けてお母さん……」
もがこうとすればするほど自分がさらに複雑に絡み合っていくような気がした。


三人はどうにか離れようと必死にもがき、体を動かそうとする。
しかし体は少しも動くことができず、もがこうとすればするほど自分がさらに複雑に絡み合っていくような気がした。

「どうした? 三人は友達じゃないのか? よかったじゃないか。三人で一つになれて」

狂おしい程の邪悪さをもって、どこまでも嬉しそうにコキュスが言う。
しかし、三人にその言葉を聞いている余裕はなかった。
唐突に床が動き出し、玉となった三人を運んでいく。
その行き先は奇妙な青白い機械。

「ああ……あああああああ!!」
「離してよ、離してよお!!」
「どいてよ! ファズ、レスタ! どいてよぉ!」

機械に飲みこまれる寸前、三人の叫びが怨嗟の如く響きわたった。
機械の中は想像以上に冷たく、三人の体温を容赦なく奪っていく。

「いやあ……寒いぃ!」
「助けて……寒いよぉ!」
「凍っちゃう……いやぁあ……」

温度はどんどんと下がっていき、眼の前は冷気で真っ白になってきた。
段々、体の感覚が麻痺していくのが分かる。
どこでどのように絡み合っているか分からない指先がどんどんと悴んでくる。
どこからか、奇妙なノズルが伸びてきた。そしてそれは一瞬の内に冷気を吹き出し、三人を容赦なく凍りつかせていく。
冷気がが吹きつけられた所は一瞬にして冷え固まり、青白く凍りついていく。
その一瞬のことに冷たさを感じることもなく、ただ、どんどんと体の感覚が凍りついていくということだけしか分からない

「うあぁああ、体がぁ……!」
「凍っちゃう……凍っちゃう……これ以上はダ、メェ……」
「ああ……さ、むい……」

そしてレスタの顔にノズルが向けられた。
レスタの顔が恐怖に歪んだ。
青白い気体が、ノズルから発射された。

「う、あ……いゃ……」

小さく叫ぼうとしたところへ冷気は容赦なく襲ってきた。
口を開け涙を流しながら、レスタは最後の懇願をしようとした。
しかし、その言葉すらも冷気に閉じ込められ。レスタは凍りついてしまった。
そして次はドルメに冷気が襲いかかる。
しかし、既にドルメの意識はなく、ぼんやりと開けられた目には薄い氷が張っていた。小さく開かれた口からは小さな氷柱が垂れている。
気を失い、虚空を見つめたままの表情でドルメは凍結させられ、永遠にその形を留めることとなってしまった。
ファズの意識は最後まで残っていたが、しかし、それもすぐに凍りつくことになる。
何度か冷気を浴びかけ、ファズの顔はほとんど動かなくなっていた。
小さく開けられた口は少ししか動かず、舌はすでに凍りついている。
そのため喋ろうとしても上手く喋れず、その意識は寒さと冷たさに閉ざされかけていた。
瞬きすらも、既に行えなくなっていた。

「しゃ……む、い……ひゃ、しゅ……け、て……おか、あ……さ」

凍りついた舌で懸命に助けを呼ぼうとする。
しかし、ファズが最後の言葉を紡ごうとした所で、ノズルから冷気が発射された。







ゴウンと鈍い音を立てて穴から少女達が吐き出された。
いや、少女達だったものであろう。
その姿はボールの様で、少女三人が絡み合った氷の玉であった。
遠くから見れば水色のボールに見えたかもしれない。
ところどころに氷柱が垂れており、氷が分厚く張っているところもあった。
三人の表情はそれぞれであり、叫ぼうとした所で凍り付き、恐怖の表情のままになったレスタ。
どこか虚ろであり、何かを諦めたように見えるドルメ。涙が凍り付き、悲しみのままに凍ったファズ。
しかしそのどれもが、絶望と言うに相応しい顔をしていた。
青白く染められ、氷のごとく硬くなってしまった三人。
氷の宝石ともいうべきそれはなんとも残酷なものであった。
ゴウンと鈍い音を立てて穴から少女達が吐き出された。


「ふむ、なかなかの物が出来たな。三人分の氷ということで涼しさはかなりのものか。
 少し割高になるが、色々と応用が利きそうだ」

白い髭を撫でながら、コキュスは満足そうに頷いた。
数日後、氷人形の店にファズ達が売られることになる。
普通の氷人形の棚より高い所に置かれ、説明文が添えられていた。
値段は普通の氷人形の2倍。しかし、それでも欲しいという悪魔が大量に出てきた。
後に凍り玉と呼ばれるこれは、悪魔達から絶大な支持を集め、飛ぶように売れることとなる。
そのたびにどこからか少女が攫われて、そして玉にされ氷漬けにされることになるのだった。
悪魔達にとって、人間なんてそんなものなのである。

________________________________________________________________________________________________________________________

感想などはコメント欄はもちろん、拍手に送られたものもモンジさんに伝えますので待ってます。


モンジさんの次回作にも期待しましょう。


それではここからは拍手返信です


>バイオベースは固めと丸呑みで派閥争いが起きそう
おいおい良いのかい?おれは丸呑みだっておいしく(・~・)しちゃう男なんだぜ?

>ふたなり像から出る精液、浴びたら生えてきた上で固まるのもいいですね。そして連鎖反応。
良いですねw 助けようとした娘とかが助ける相手に固められちゃうとか、そそりますね(^q^

>>もし、球体化が見たい場合は拍手などでこんなのみたい!みたいなことを書いてみてください。
>城攻めされている最中に敵軍に捕らえられた女性キャラが、球体化&精液まみれにされて投石器で城内に放り込まれてくるとか。
>多勢に無勢で敗れた気高き女騎士や、密かに城から脱出させられようとしたお姫様などが、捕まる犠牲者として定番でしょうか。
>投げ込まれた球体に解呪を行おうとして、自分も取り込まれてしまう魔術師or司祭なんてネタも。

なんて具体的な!素晴らしいアイディア&熱意なので近いうちに一つこのネタで描きたいです^^

それでは お粗末さまでしたノシ
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コメント

あなたがガンダムか!
もはやmouさんは球体マスターですな。

球体マスター・・・
NO!球体マイスターと呼んでください!

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